看護師は何かと覚えることが多い職業です。
医療技術や治療方法は日々進化しているため、患者のためにも最新の医療情報を身につけることが求められています。とくに新人看護師は、一人前の看護師となれるように、研修や勉強会に積極的に参加する方が多く見られます。しかし、それらの研修や勉強会は強制参加の場合や暗黙のルールで強制されて参加する場合が多いのに、残業代が出されないケースも多いです。
なぜ残業代が出ないのでしょうか。
その理由は、研修や勉強会が「あくまで自己研鑽のため=看護師本人のため」とされているからです。看護師は特殊な業界であるため、自らの技術力や知識力アップのための時間は労働時間に含まないという暗黙のしきたりが存在します。
また、一部研修や勉強会を残業扱いにしてくれるところもありますが、そのすべての時間に残業代が出るわけではありません。あくまでも一部のみです。
昼休みに勉強会が開かれるケースもあり、その場合は当然のように給金は発生しません。たとえ研修や勉強会を時間内に実施したとしても、レポートの作成は休日または時間外に行わなければならず、持ち帰って作業するケースも多いです。当然のことながら自宅作業時間に残業代は出ないでしょう。
病院では委員会が発足されていることもあり、看護師の経験年数があがるほど委員会のメンバーに入ることを求められることも多いです。データの集計や改善策の検討案出しなどを提出する必要があり、これも時間外に該当すると残業代は出ません。